お盆特集お墓参りの基本的なルール

お盆特集お墓参りの基本的なルール

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  • 投稿カテゴリー:仏法

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ついに明日に迫ったお盆、皆さんはお盆の準備はできていますでしょうか?本日はお墓参り時の基本的なルール、見えない世界のルールについてご説明したいと思います。

死者に捧げた供物を食べてはいけない

供物は基本的に人間が食べるものではありませんので、捧げた後は必ず捨てるようにして下さい。死者に捧げる場合も寺社仏閣に捧げたものも全てです。
もし死者(おばけ)に捧げた供物を食べると、おばけ以下の存在になり、おばけの使いっぱしりになってしまいます。
供物の中で唯一下げた後に食べることを許されているのが、神々に捧げた「はちみつ」です。神聖な存在ははちみつを好物としており、このはちみつには徳分が入っているため、下げたはちみつを食べることによって徳分を授かることができます。
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供物って本当に食べられているのか?

ちゃんと捧げれば、食べてくれます。供物の捧げ方にはちゃんとしたルールがあるので、そのルールに則って供物を捧げれば必ず食べてくれます。
しかし私たちはその食べられた供物に物理的変化を感じないと思います。それもそのはず。この世は物理的存在(ガイヤー)と非物理的存在 (ライガイヤー) で構成されているためです。
非物理的な存在は、物理的存在である供物を非物理的存在に変換してから、供物を召し上がります。非物理的存在が変化しても物理的存在が変化しないため、物理的存在しか見ることのできない我々には、供物が減っているなどの変化を感じることができないのです。しかし稀に量の変化を感じたり、味が薄くなっていることが感じられたりすることもあるようです。

お盆の供物って誰が食べているの?

では、先祖に捧げた供物は、先祖がこの世に食べに来ているのか?と疑問に思う方もいるかと思いますが、一度霊界に入った魂が一時的に人間界に戻ってくることはありません。ちゃんとあの世での修行を終えない限りは戻ってこれませんので、捧げた供物をご先祖様が食べているわけではありません。
但し例外はあります。もし先祖が寿命でお亡くなりになられず、寿命前に肉体が滅びた場合は、その魂はおばけとして、人間界に存在しますので、俗名で呼んであげれば供物を食べることができます。寿命と肉体が滅びる日については、前回のブログ「お盆特集ブログ「おばけ」について」をご覧になって下さい。
ご先祖様が既に寿命を迎えられた場合、捧げた供物を食べているのは誰?と疑問になりますが、答えは簡単でまわりの他人おばけが食べにきています。

供物を捧げるなら御本尊様へ

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前述の通りご先祖様の魂は、寿命で亡くなった場合供物を受け取ることはできません。そして魂が受け取れるのは徳分です。
供物はお寺や墓地の御本尊様へお捧げして、マントラ(お経)を唱えて徳分を作り、その徳分をご先祖様の魂に捧げることが正しいお墓参りの方法になります。とはいえお経を唱えられない方がほとんどですので、その場合は御本尊様へ供物を捧げるだけで十分です。それによる徳分でご先祖様の追善供養を祈願しましょう。
ここで言うご本尊とは、お墓や霊園であれば必ずどこかに地蔵菩薩が祀られておりますので、地蔵菩薩へ。お寺であればそのお寺のご本尊さまへ。となります。
以前のブログ「正式な線香の本数ご存知でしょうか?」でも記述した通り、このような方法を「廻向」といいます。原始仏教では供養と廻向はまったく別物ですが、日本の仏教では廻向と供養がごちゃまぜになっているのが現状です。

間違っちゃいけない線香本数

これも以前のブログ「正式な線香の本数ご存知でしょうか?」でご紹介した通りです。お墓にいるおばけに供物を捧げる場合は、線香は1本です。線香本数が1本以外の場合は、たとえ目の前に供物があってもおばけは食べることができません。

間違っちゃいけないお盆の供養日

こちらも以前のブログ「 間違われている本当のお盆供養日 」でご説明した通りです。正式なお盆に供養をしないと届くべき供養も届かなくなります。

お墓参りの帰りは

お墓参りで供物を捧げた場合、周囲に存在するおばけも近寄ってきます。そしてお墓から自宅に戻る時に、おばけも一緒についてくることがあるので、お墓参りの最後には墓地の出口で「私についてこないでください」と一言断ってから帰ると良いでしょう。
そして最近のお墓参りルールでは供物は必ず持ち帰ることになっています。おばけについてきてもらわないために、供物の一部を少しだけちぎって置いておくと良いでしょう。

総括

見えない世界の正式なルールでご先祖様へのお墓参りをしようとすると、難しいことが多いのですが、大切なのはご先祖様を思う気持ちです。お盆の日に限らず、徳分をご先祖様へ届けることはいつでも可能ですので、年間を通してできるだけ多くの回数、お墓参り、廻向、行うと良いでしょう。
なにかご相談事がございましたら、弊社までお問い合わせください。

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